2014年7月2日
インナービューティに照準 酵素、ローヤルゼリー等の商品投入続々

「健康と美」という女性の持つ永遠のテーマへのアプローチとして、体の内側からケアする「インナービューティ」を切り口とした商品提案が活発化している。購買ターゲットは30代以降の女性が中心だが、20代の購買意欲も高く、幅広い年齢層に支持され、今後も売上拡大が見込まれる有望市場だ。訴求別では、
美肌、美白、加齢とともに減少する成分を補完したり、酸化ストレス、ホルモンバランス改善などに対応したサプリメントが数多く投入されている。




■「酵素」は体質改善や美容目的で
化粧品受託製造企業が選んだ「2014年上半期の人気受注素材」、「2014年下半期の人気受注素材(予想)」のランキングを見ると、昨年に引き続き、コラーゲン、ヒアルロン酸、プラセンタなどの定番素材とともに、ここ数年ブレイク中の酵素(植物発酵エキス)がトップテン入りを果たした。

本紙の調査でトップテン入りしたのは2012年上半期からで、内外美容訴求の素材として定着してきた。植物発酵エキスについては、老舗の酵素メーカーを中心にスキンケア化粧品や石鹸などを販売し、高いリピート率を維持していたが、商品アイテムが急増したのはここ数年のことだ。
酵素食品はテレビ通販やネット通販を中心に、20~30代女性の需要を取り込むことに成功。断食健康法といわれる「ファスティング」のほか、体質改善や美容目的の利用が増えた。ファスティングは食改善も並行して行うことが求められることから、専門家を通じたアドバイスが不可欠だ。ケルプ研究所では30年以上にわたってヨガスクールと連携した事業を展開しており、「ヨガと植物発酵飲料が相乗効果を生み、体感
を得ている愛用者の割合は非常に高くなっている」と分析する。エンザミン研究所では、有用微生物発酵代謝エキス『エンザミンスタンダード』がファッション誌に人気インナービューティ商品として紹介され、売上げを伸ばした。酵素食品のOEMメーカーサイドでも市場拡大に対応するため、生産体制の強化や機能性研究の解明に注力する動きが加速している。越後薬草では、美容・美肌、冷え対策など訴求を絞った商品提案を進めるため、抗酸化能、免疫能、代謝機能への影響など機能性研究を本格化させている。機能性食品開発研究所では、美容成分として近年注目されている「D-アミノ酸」が乳酸菌植物発酵エキスに存在していることを突き止めた。D-アミノ酸は2010年、資生堂が玄米黒酢に含まれるD-アミノ酸に美肌効果があることを発表して以降、美容訴求での研究開発が活発化した成分だ。資生堂では、ヒトの角層にさまざまな微量のD-アミノ酸が存在し、そのなかのD-アスパラギン酸は加齢とともに減少することを発見。さらにD-アスパラギン酸は、L-アスパラギン酸より優れた肌機能を低下させる酸化を防ぐ効果や、ハリや弾力のある肌に欠かせないコラーゲンの産生を促進する美肌効果があることを見出した。現在市場では、壺づくり黒酢メーカー大手の坂元醸造などが基礎研究に乗り出しており、黒酢のほか、チーズなどの発酵食品に含有することが分かっている。




■美肌、ホルモンバランス改善、加齢に伴う老化抑制等に注目
インナービューティを訴求する素材では、ローヤルゼリーを美容飲料に採用するケースが増えており、定番素材としての認知度や信頼性、体感性の高さなどから根強い人気を保っている。昨年12月には、ブルボンがR J を1 本中に1,200mg配合した美肌飲料『ビークイーン』を投入。大正製薬ではRJ、ライチなどを配合した美容サポート飲料『めぐり美人』2 種を発売。サンスターは今年3 月にマリンプラセンタを中心にRJなどを配合した美容飲料『エクイタンスウェルヴィーダ』を発売した。さらに大衆薬卸大手の大木の子会社の大木製薬では、薬局・薬店やドラッグストアにおける提案型売り場づくりの一環として、4 月に生RJ配合の美容飲料『ローヤリズム』を投入した。ヒアルロン酸、デルマタン硫酸、エラスチンなどを配合。「体の内側から美しく、生きいきとした生活をサポートする美容飲料として商品化した」という。ジャパンローヤルゼリーでは、独自のエビデンスを蓄積する「天然型生ローヤルゼリー」の原料・OEM供給に注力するほか、美容や健康を意識するモデルや美容家らの間で、ハチミツを使った美容・健康法を採用するケースが増えていることを受け、ハチミツ洗顔、ハチミツ化粧水、ハチミツパックなど「ハチミツ美容」をコンセプトとした提案も本格化させている。
このほか内外美容素材では、アミノアップ化学が供給する天然果実・ライチ由来のポリフェノールを低分子化した『オリゴノール』の普及が加速している。北海道が独自の表示を認める「ヘルシーDo」制度では、オリゴノールを配合した9 品目が認定商品として認められており、サプリメントのほか、飲料、菓子、パンなど一般食品での用途拡大も進んでいる。内外美容市場は、女性の就業率の上昇、アクティブシニア層の人口増加、「美と健康」に対するニーズの高まりなどを背景に、市場拡大が期待されており、美肌・美白対策や、ホルモンバランス改善、加齢に伴う肌ダメージや老化抑制、冷え改善などを訴求する商品投入が今後も活発化するとみられる。





健康産業新聞1534号(2014.6.18)より一部抜粋

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