2014年6月9日
【14年3月期】食品大手決算まとまる

■健食軒並み増収、海外展開も伸長


食品大手各社の2014年3月期決算が出揃った。
12月期決算の大手飲料メーカーの第1四半期の業績と合わせて見ても、増収基調が鮮明となった。

健康食品や介護食は、健康志向の高まりや消費増税に伴う駆け込み需要などを背景に、
増収増益を確保した企業が目立った。

グループ挙げてのコスト削減や“選択と集中”によるマーケティング戦略を進める動きも顕著に。
一般食品や飲料でも、トクホ飲料に代表される健康志向を訴求する商品が売り上げを伸ばした。
一方、減益の企業は原料コストの上昇や円安などが影響した。
国内の少子高齢化が進む中、食品大手各社では海外展開も本格化させている。


製油・製粉大手各社は軒並み増収増益を達成。海外展開を強化する動きも鮮明となっている。

海外展開については、J-オイルミルズが20年度までに海外の営業利益の利率を、
現状の0.5%から25%まで引き上げることを表明。
日清製粉グループ本社は海外売上高比率が10%を超え、20年までに30%以上の達成を目指す。

国内販売では、日清オイリオグループの展開するトロミ調整食品など高齢者・介護対応食品が好調を維持。
J-オイルミルズではビタミンK2の海外販売が回復したほか、トコフェロールの販売も前期を大きく上回った。

製粉最大手の日清製粉グループ本社はサプリメントの販売が好調に推移した。
4月15日にはタマネギ由来のアリインを主成分とする『T-アリイン』を発売するなど新製品の投入も加速させている。

水産大手では、日本水産が機能性食品の売り上げを伸ばしており、ファインケミカル事業も増収増益となった。
今期も積極的な投資を実施するほか、スポーツサプリ『SPORTS EPA』の拡販も進めていく。


乳業・菓子大手では、明治の健康栄養事業がスポーツ栄養、流動食とも好調に推移した。
スポーツサプリ『ザバス』が前期を大幅に上回ったほか、高齢者食もドラッグストア中心に伸長。
『明治ヨーグルトR-1』、『明治プロビオヨーグルトLG21』も売り上げを伸ばした。

森永乳業は機能素材・健康食品分野の売上高が前期比3 %増となったほか、
流動食分野も同2 %と堅調だった。同社ではラクトフェリンやビフィズス菌など機能性素材に関する情報発信
体制も強化し、機能性素材・健康食品分野の今期売上高は6 %増を目指す。


乳酸菌飲料最大手のヤクルト本社は、乳酸菌シロタ株を中心に“価値普及”活動を強化しており、
主力のヤクルト製品の売上数量は前期比2.5%増で推移。『ジョア』も4.3%増となった。

ハウス食品の健康食品事業の売上高は前期比7.6%減となったが、今期は2.4%増の405億円を見込む。
『ウコンの力』は競合激化の影響から売上減となったが、『C1000』や『メガシャキ』の売り上げは
堅調に推移した。

味の素では、『グリナ』、『カプシエイト』、『アミノバイタル』などを取り扱う健康ケア事業が増収を達成。
20年度に向けたグローバル成長を図る次世代中核分野として、健康・栄養商品の海外展開も加速させる計画だ。


12月期決算の飲料大手の第1四半期決算を見ると、
アサヒグループホールディングス、キリンホールディングス、サントリーホールディングスは増収増益、
サッポロホールディングスは増収減益となった。サントリーHDは、『伊右衛門特茶」、『ペプシスペシャル』など
トクホの販売数量が大幅に伸長。「セサミン」シリーズや『グルコサミン&コンドロイチン』、
スキンケア化粧品『F.A.G.E.エファージュ』などの健康関連事業も前年同期比120%増と好調を維持した。

キリンHDでは、協和発酵バイオのオルニチンをはじめとする通販事業が順調に推移した。
アサヒフードアンドヘルスケアは『ディアナチュラ』が売上増となり、ヘルスケア事業全体でも増収となった。
ポッカサッポロフード&ビバレッジ社では介護生活を応援する商品として
粉末タイプの玄米茶『少臭麗茶』を投入するなど健康訴求の商品化と販売に力を入れている。


大手食品メーカー各社の今期見通しについては、原料コストや電力コスト上昇の影響などから減収を
見込む企業もあるが、健食事業は成長分野と位置付け、強化する動きが顕著となっている。


健康産業新聞1532号(2014.6.4)より一部抜粋

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