2014年4月23日
【ニンニク】「におい低減」「抗酸化」で用途拡大、女性層の開拓も

疲労回復”“元気の源”としてすっかり市民権を得たニンニク。馴染みある食材、安心感に加え、体感の高さからブームに左右されない伝統素材として定着している。近年は、栽培法や加工技術の向上により、抗酸化力を高めたものや、ニンニク特有のにおいを抑えた商材が増加。サプリメント、飲料をはじめ、調味料、菓子類など一般食品にも利用が広がるほか、女性層の獲得にもつながっている。




■ブームに左右されない伝統素材
世界的に伝承食材として知られるニンニク。古来より滋養強壮、薬用目的で利用されるとともに香味野菜として常食されてきた。1990年代には、米国国立ガン研究所が中心となり、がん予防に有効な野菜、果物、穀類など37品目種をピックアップ。これらを「デザイナーフーズ・ピラミッド」と呼び、ニンニクはキャベツ、ショウガ、大豆などとともに最上位に位置づけられ、注目を集めたのは有名な話。

ニンニクの主要成分は、アリシンとスコルジニン。アリシンは、ニンニク特有の刺激臭(香気成分)を有するほか、強い抗菌作用をもつ。スコルジニンは、ビタミンB1の働きを高め、疲労回復作用などをもつ。また昨年、日本健康・栄養食品協会では、「食品の機能性評価事業」の追加成分としてニンニクを選定。論文審査をもとに、「血中コレステロールの正常化」「降圧作用」の項目で、「機能性について示唆的な根拠がある」とするC判定の評価を出している。
事業者による機能性研究では、備前化成が自社原料『青森産ニンニクエキスパウダー』で、疲労回復、睡眠障害・ストレス改善効果などをヒト試験で確認している。ニンニク卵黄製品で国内トップシェアを誇る健康家族は、2011年に「にんにく総合研究所」を設立。エビデンスデータの蓄積を進めるとともに、2 月29日を「にんにくの日」と定め、ニンニクの魅力を広く発信する。安全性では、「健康食品の安全性自主点検認証」で、ニンニクは「原材料」で6 社、「製品」で2 社が認証取得している。




■無臭・熟成・黒が人気
市場に流通するニンニクは、国産品のほか、中国産や韓国産などがある。国内のニンニク生産量は、青森県が1 番多く約8 割を占める。このほか、北海道、長野県、三重県、四国・九州地域などで栽培されている。
ここ数年は、ニンニク特有のにおいを低減させた無臭ニンニクや、ニンニクを一定期間、醗酵・熟成させた熟成黒ニンニクが人気となっている。このほか、ポリフェノールを豊富に含むピンクニンニクなども登場。各社、品種、産地、栽培・加工法で差別化を図る。また、地場産業振興として6次産業化を見据えた取り組みもみられる。

最終製品では、卵黄をはじめ、黒酢、もろみ、黒ゴマなどとの複合品が多い。各社からは「認知が高く説明不要」「食経験が長く安心感もある」「食材と機能性食品と両面から消費者にアプローチできるところが強み」などニンニク商材に対する信頼は厚い。また、海外でも知名度が高いニンニクをチャンスと捉え、“Japanブランド”を生かした海外市場のへ進出もみられる。




健康産業新聞1521号(2014.3.12)より一部抜粋

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