2014年4月7日
野菜から食べて抗糖化 認知じわり浸透へ

美容訴求では、業界でも認知が拡大している抗糖化。TVや雑誌などでは、野菜を最初に食べる“ベジタブルファースト”が紹介され、消費者への認知も拡大してきた。野菜を最初に食べることで、食後血糖値の急上昇を抑制し、肥満や糖化リスクを低減できることがじわじわと浸透しており、末端商品の開発も進んでいる。美容訴求を足掛かりに拡大を続けてきた抗糖化マーケットは、いまや糖尿病や認知症などのあらゆる疾病予防としての認知向上に期待される。




■定着しつつある「ベジタブルファースト」抗糖化の概念広まる

本紙が昨冬実施した受託製造企業へのアンケート調査でも、受注が伸びているカテゴリーとしてランクインする抗糖化。業界での認知は進み、一定の理解を得られた格好だが、一般消費者への認知についてはまだまだ低いのが現状。よく比較される抗酸化と異なり、糖化メカニズムの複雑さや、訴求の難しさが要因となっている。それでもここ数年で糖化の認知は少しずつだが、着実に進んでいる。そのきっかけともいえるのが、“ベジタブルファースト”の考え。

食事の際に野菜から食べる事で食後血糖の急激な上昇を抑制するというもの。食後高血糖状態になると、インスリンの分泌により血中の糖や脂肪を体脂肪として蓄積しやすくなることに加え、余剰の糖がタンパク質と結合することで糖化を引き起こす。食後高血糖は、肥満や肌の弾力低下などを招くとして、女性を中心に身近にできるエンジングケアとして、受け入れられつつある。

こうした背景から、ベジタブルファーストを訴求した商品も登場。昨年抗糖化をテーマにし美容ドリンク『食べる前のうるる酢』を発売した養命酒製造では、今月リニューアルして商品数を増やす。パッケージにはベジタブルファーストの説明書きに加え、同品に配合している抗糖化素材『AGハーブMIX™』についてもネット検索を誘引する表記をしている。また、外食チェーンなどでもベジタブルファーストを謳う店舗が出てくるなど、食後血糖の急激な上昇を抑制しようという意識は徐々に浸透している。




■抗糖化テーマの商品 続々と登場
抗糖化訴求の化粧品として爆発的な売上を誇るポーラの『B.A』シリーズ。サプリメントやドリンクなどもラインアップに加わり、次々と新商品を投入。美容意識の強い女性を中心に絶大な人気を誇り、同社を代表するブランドになっている。食品では、養命酒製造の美容ドリンク『食べる前のうるる酢』のほか、今年に入り森下仁丹が独自素材「ザクロエキスA+++(トリプルアンチ)」を使用した美容ドリンク『美・紅一点(び・こういってん)』を発売。将来的には原料供給も視野に入れており、ザクロ素材へ注力する。同社では、「抗糖化という新しい切り口で、価値を新たに見出したことにより、美容分野だけでなく、広く「抗加齢」という分野で消費者の方々の健康に寄与できる機能性素材として拡大させていきたい」としている。また、MLMでノニ配合製品を展開するモリンダジャパンでは、昨年よりノニに含まれるイリドイドの抗糖化作用に着目。「TrueAge™」と称して、AGEのリスクと予防の重要性について知識を広める活動を積極化した。“AGEレス”をテーマに、抗糖化メニューの食事を提供する「タヒチアンノニカフェ」の運営をはじめ、実際に自分の糖化指数を測る測定会を全国で実施するなど、幅広くAGEについての認知普及活動を実施した。「活動を通して、糖化がより身近な問題として理解を得られた」と一定の成果があったという。糖化に対する知識や理解が得られたことで、商品の売上にもつながっているという。




■バリエーション増える糖化ストレス対策素材
市場に抗糖化製品が登場しつつあるその背景には、素材のエビデンスが充実してきていることに加えて、抗糖化を訴求する素材が増えたことが挙げられる。抗糖化素材の選択肢が増える事で、「商品への応用の幅が広がる」、「美容商品にまずは副剤として利用してみたい」(サプリメントメーカー開発担当者)といった声が増えている。AGEs阻害として代表的なものは、アークレイからだサポート研究所の「AGハーブMIX™」や、オリザ油化の「桜の花エキス」、ユニアルの「えんめい楽®」など。ビーエイチエヌの「ツバキ種子エキス」や、日本新薬の「マンゴスチンエキス」も提案を進めている。新しく抗糖化訴求をするのが日本ケフィアが扱う「NKGケフィア」。市販されているヨーグルト比較し、高い抗糖化活性があるとして、一般食品への応用を視野に提案を積極化する。また、コンコードでは、甜茶、バナバ、クマザサ、テンヨウケンコウシ、カキノキを配合した「UNAHATAKE®ハーブエキス」を来月より本格的に供給する。甜茶の自然の甘味が特長で、スウィーツや菓子への配合にも適しているという。「エイジングケアの根幹」として認識が徐々に進む抗糖化。関連商品の開発がさらに活発化することが期待される一方、美容訴求に留まらない疾病予防という観点からの認識向上にも期待がかかる。




健康産業新聞1520号(2014.3.5)より一部抜粋

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