2014年4月3日
ドラッグストア、調剤薬局等のネット通販参入続々

昨年12月5日の参院本会議でOTC医薬品のネット販売などに関するルールを整備した改正薬事法が可決、成立して以降、ドラッグストアや調剤薬局、ディスカウントショップなどがネット通販に参入する動きを強めている。通販で取り扱う商品はOTC医薬品、サプリメント、トクホ、化粧品などのヘルスケア商品が中心。OTC医薬品のネット販売では、地方の中小薬局・薬店がアマゾン、楽天、ヤフーに続々出店。大手家電販売メーカーもネットに乗り出している。店舗流通サイドにおけるネット通販の取り組みを追った。




今年に入り、ドラッグストアでは(株)サンドラッグ、クスリのアオキ、調剤薬局では日本調剤、ディスカウントショップではミスターマックスなどが相次いでネット通販事業を立ち上げた。サンドラッグは1 月15日、モバイル向けポータルサイトの企画・運営などを行うディー・エヌ・エー(DeNA)とネット販売における共同事業に乗り出し、DeNAのEコマースサイト上に「サンドラッグ.com」のページを開設した。OTC医薬品、化粧品、ペット用品など約1 万5,000品の販売から始め、今後、順次拡大する。クスリのアオキは、自社専用の通販サイトを開設し、医薬品、健康食品、化粧品、介護用品など約1 万点の取り扱いを開始した。専用サイトの特徴は、メンバーズカードにポイントを加算できる点だ。購入金額100円ごとに1 ポイントを付与し、商品の出荷と同時にカードにポイントを反映させる。調剤薬局大手の日本調剤は先月3 日、ネット通販サイト「アポセレクト」の運営を開始した。ネットで取り扱う商品はOTC医薬品、医薬部外品、化粧品、トクホ、健康食品、生活日用品など。開設した通販サイトは、パソコンやスマートフォンなどネット経由で予約を行い、同社が全国で運営する約500店の調剤薬局で商品を受け取れるのが特徴。OTC医薬品については、薬局での受け取りのみとし、薬剤師を通じて使用方法などのアドバイスを受けてから提供することで、安心を担保した利用につなげていく。OTC医薬品以外は有料で直接配送にも対応する。昨年6 月14日に閣議決定された「日本再興戦略」の中で、OTC医薬品のネット販売を容認する方針が示されたことを受け、第1 類、2 類のネット販売を自粛していた日本チェーンドラッグストア協会では、ネット販売の自粛を解除した。昨年末の臨時国会で成立した改正薬事法では、国内に流通するOTC医薬品1 万2,000品目のうち、劇薬やスイッチOTC直後の第Ⅰ類医薬品など28品目を除くOTC医薬品のネット通販を解禁とする一方、スイッチ直後品目は「要指導医薬品」に区分し、市販後3 年間の安全性評価が終了するまでネット通販を禁止した。日本OTC医薬品協会副会長の上原明氏は、「この仕組みがないと、スイッチOTCの対象成分が激減する。今回の制度は世界に先行する仕組みではないか」と話す。ネットリサーチ会社が昨年6 月に実施した「医薬品のネット販売」に関するアンケート調査よると、医薬品をネットで購入したい人は5 割に上る一方、4 割弱はネット販売に不安を感じていることが分かった。OTC医薬品市場はドラッグストアが約8 割のシェアを占める中、今後ネットにどの程度流れるのか。また業態を超えたシェア争いにも注目が集まっている。




健康産業新聞1520号(2014.3.5)より一部抜粋

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