2014年1月17日
糖尿病予備軍など2,000万人 カルシウム、成人の全年代で「推奨量」下回る

厚生労働省は先月19日、2012年の国民健康・栄養調査の結果概要を発表した。かつて使われていた「充足率」という言葉は同調査から消えているが、成人のカルシウム摂取量は、全年代で「食事摂取基準2010年版」で示された推奨量を下回った。ビタミンCも不足が目立つ。なお今回の結果概要では、前回まで示されていたサプリメントからの摂取量を公表していない。




調査実施世帯数は1 万2,750世帯。1 歳以上を対象とした栄養素等摂取量については、3 万2,228人を解析し、1 人1 日当たり平均値を算出した。脂肪酸の摂取量をみると、男女ともn -6 系がn - 3系を大きく上回る。植物油等に含まれるn -6 系は男性が10.18 g 、女性が8.59gであるのに対し、魚等に含まれるn -3 系は男性が2.34g、女性が1.95gだった。ビタミンC の摂取量は年代によってばらつきがある。成人の場合、男性は20~50代、女性は20~40代が、厚労省が策定した食事摂取基準10年版の「推奨量」を下回った。

「推奨量」との乖離はカルシウムが深刻で、成人の全年代で摂取不足にある状況が読み取れる。なお前回までは、カルシウム、鉄、ビタミンE・B1・B2・B6・C について、錠剤やカプセルなどサプリメントからの摂取量を算出。ビタミンC などの補充にサプリが貢献していることが浮き彫りになっていたが、12年調査ではサプリや特保等からの摂取量を明示していない。厚労省では、「たとえばヨーグルトだと、強化食品か乳製品か把握できないケースがあった。また摂取量もそれほど多くなく、今回特保や強化食品は通常の食品として扱った」としている。錠剤やカプセルなどのビタミン、ミネラル摂取量は今回の調査対象外とした。サプリや強化食品等の今後の扱いについては未定としている。

今回調査の重点項目の1 つは「糖尿病」。前回の07年調査と比べると、「強く疑われる者」が890万人から950万人に増加した一方、「可能性が否定できない者」(糖尿病予備軍)は1,320万人から1,100万人に減少した。合計は2,050万人と依然として高い水準ではあるものの、07年の2,210万人から160万人減り、97年調査以来初の減少となった。B M I が25以上の肥満者は、男性が2 9 . 1 % 、女性が19.4%。前年30.3%だった男性は30%を若干下回り、前年21.5%だった女性は約2 ポイント減って20%を下回った。また、BM I 20未満の「低栄養傾向」の高齢者割合を算出。65~74歳は14.9%で前年と同水準になった一方、75歳以上は前年の22.0%から18.8%に減った(グラフ)。血圧と血中コレステロールのこの10年の状況を見ると、男性に大きな変化は見られないが、女性は減少傾向にある。成人の野菜摂取量は286.5 g で、目標とする350gには程遠い。10g未満が目安とされる食塩摂取量も、女性は9.6 g だが、男性は11.3 gとなっており、食生活の状況については改善が必要な部分が残っている。





健康産業新聞1513号(2014.1.8)より一部抜粋

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