2013年11月26日
「大豆を食べよう」製菓・製パンで大豆粉の活用進む

健康面のほか、サスティナブルな食糧・環境の面からも注目される大豆。特に健康面ではこの1、2年でさらに注目度が高まってきた。大豆(大豆粉)を製パン・製菓・スイーツ等に応用した製品開発や、イソフラボン・レシチン・トコフェロール・PS・ビタミンK2、エクオールといった機能性成分を活用したサプリメントの開発などが活発に行われている。日本の食文化に欠かせない大豆だが、近年摂取量は減少傾向にある。「もっと大豆を摂ろう」が合言葉になりつつある。




■大豆で健康、加工食品へ利用進む
大豆は日本人にとってなじみ深い食品だと言われるが、日本人の大豆摂取量は減少傾向にある。第一次の「健康日本21」では、豆類(大豆およびその他の豆、加工品を含む)の1 日当たり平均摂取量を「100g以上/日」と設定した。しかし最新の平成23年国民健康・栄養調査結果(昨年12月に発表)によると、大豆摂取量の平均値は50.3g/日で、目標の半分といったところ。さらに年齢階級別にみると49歳以下の世代から1日平均50gも割り込み、若年層になるほど大豆摂取量が減少していることが分かっている。

こうした状況で、大塚製薬が数年前からSoy(大豆)+solution(解決)を組み合わせた造語「Soylution」(ソイリューション)をテーマに、大豆製品の展開を進めている。2006年にフルーツ大豆バー『SOYJOY』。2010年に大豆炭酸飲料『SOYSH』。昨年にはソイリューション三弾目となる大豆まるごとスナック『ソイカラ』を発売。「大豆を新しい形で世界へ供給していく」と普及に力を入れる。このほかにも、大豆の食品への新たな活用は徐々に広がっている。CVSで手軽に買える間食用お菓子として、「タニタ食堂のおやつ」(栗山米菓)シリーズでも「大豆ブレンド」がラインアップ。またバー食品(栄養調整食品)でも、小麦粉ではなく大豆粉を使用した製品が増えてきた。今年9 月には、テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」で「健康で楽しく大豆の魅力」として大豆が紹介され、大豆粉のパンが焼けるパナソニックのホームベーカリー、雑誌「オレンジページ」の豆好き社員で構成された「まめ部」の活動、大塚製薬の大ヒット商品『ソイジョイ』が紹介された。




■健康価値に脚光、一大産業に
なぜ今、大豆なのか。大豆は、アミノ酸バランスで最高値の1.00と非常に優れたたんぱく質。食物繊維なども豊富に含む。小麦粉の代替として大豆粉を導入すると、炭水化物をたんぱく質に置き換えられ、過剰な糖質の摂取が抑えられる。こうした健康価値をもつ食品は、生活習慣病対策の観点から注目が集まっている。大豆の魅力はたんぱく質や食物繊維だけでなく、多彩な機能性成分の供給源であることも挙げられている。特に大豆の機能性成分の代名詞ともいわれるイソフラボンは機能性食品素材として安定した市場を築いており、レシチン、ギャバ、トコフェロール、PS(ホスファチジルセリン)、サポニン、ビタミンK2、黒大豆種皮抽出物、さらにはエクオールなどの登場も含めて大きな産業になっている。




■環境・食糧問題のソリューションにも
今、大豆の活用は環境・食糧面からも叫ばれている。たんぱく供給源として大豆の生産効率が優れているからだ。環境的コストを検証したデータによると、生産コスト1 kcalをかけて生産できる量は、豚肉が3.7kcal、牛肉が6.4kcal、鶏卵が11.2kcal、牛乳が20.6kcalなのに対し、大豆は415kcal。より少ないエネルギーで、多くのたんぱく質を人々に供給できる。このことから、大豆は「サスティナブルな地球環境へのソリューション」とも言われている。地球規模で、健康への貢献、環境への貢献、さらには食糧への貢献が、大豆に期待されている。





健康産業新聞1505号(2013.11.6)より一部抜粋

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