2013年11月8日
通販協30周年記念講演会 ジャパネットたかた・高田社長「夢を持ち続けよう」

(公社)日本通信販売協会の設立30周年記念講演会が11日に都内で開催され、会員企業から540人が集まった。講演会では(株)ジャパネットたかた代表取締役の高田明氏が講演。「消費者の信頼を得ていく取り組みは1 社だけではできない」と、今後のJADMAの活動に期待を寄せた。パネルディスカッションでは(株)カタログハウス代表取締役社長の斎藤駿氏も登壇。「現代の価格訴求は需要のあった高度成長時代のそれとは意味合いが違う」とし「このままでは通販業界に未来はない」と警鐘を鳴らした。



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冒頭、現会長の(株)QVCジャパン代表取締役社長・佐々木迅氏が登壇。「講演を通じ、30周年の節目に通信販売を振り返って、これからの通販のあるべき姿を皆さんと一緒に考えていきたい」とあいさつした。記念講演では(株)ジャパネットたかた代表取締役の高田明氏が「私が思う通信販売の未来とは」と題して講演した。

高田社長は「タイトルの『私の思う通信販売の未来とは』。はっきり言って、わかりません。でもやはり大事にしたいものがある、という話をしたい」と、自身が企業経営に重要と考えているポイントを2点紹介した。ひとつは、「競争より『共存・共栄』。消費者からの通販に対する信頼をどう作っていけるかが大事。それは1社ではできない」と、通販業全体で取り組んでいくことが大事だと訴えた。ふたつ目は、「競争は自分の心の中にだけある」と述べ「人との競争の中では、継続的な成長を作っていくことはできないと私は思う。目の前にあること一つ一つに取り組んでいくことこそが大事」と持論を展開した。ジャパネットたかたの2 期連続の減収減益については、「今期、過去最高益の136億円を達成できなければ社長を辞めると宣言した。過去最高益の時はエコポイント制度でテレビが1 日1 万台、ひと月に30万台売れていた。それだけで1カ月200億~250億円の売り上げだが、それが今は5 億も売れていない。だが発想を変え、幅広い家電に目を向ければやりたいことはたくさんあった」と説明。利益は7 月の時点で昨年を超え、9 月時点で100億円を超えていることも紹介し、「ゲーテに『人は自分の思った通りの自分になっていく』という言葉がある。「皆さん、死ぬまで夢を持ち続けましょう。できると自分が信じたら、必ず達成します。人間は、自分が思った通りの自分になるんです」と強く呼びかけた。


続くパネルディスカッションでは、明治大学大学院教授の上原征彦氏をコーディネーターに、(株)カタログハウス代表取締役社長の斎藤駿氏、(株)ファンケル代表取締役会長の池森賢二氏、(株)QVCジャパン代表取締役社長の佐々木迅氏(現会長)らがパネリストとして参加。カタログハウスの斎藤氏は、「今の私達は人類史上初めてのヒト。こんな豊かな社会に生きているのは我々だけじゃないかと思う。通信販売は豊かな社会を作っていった高度経済成長の恩恵によって作られた業界。現在はその風が止んでしまって、私自信は立ち止まってしまっている」と語った。その原因として「わかりやすい商品しかなく、言葉のビジネスに対して、価格のビジネスになっている」とした。「価格訴求の元祖は、主婦の店ダイエーを50年代に作った中内功さんで、当時は庶民の生活防衛という需要があった。しかし今の通販業界の価格訴求は、やむを得ない価格訴求。中内さんの時代とは全く意味合いが違う」と話し、「このままでは通販業界の将来はないと思っている」と、警鐘を鳴らした。一方、自身が1 年間の期間限定で社長に復帰した(株)カタログハウスについては、「先の見えない時代、『スモール・イズ・サスティナブル』を考えている。小さい規模の方が持続可能を保障してくれるのではないか」と話した。




健康産業新聞1504号(2013.10.23)より一部抜粋

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