2013年10月11日
【毛髪・頭皮ケア】 商品開発に”健康”意識増す

約4,000万人が薄毛や脱毛に悩みを抱えていると言われる中、毛髪・頭皮ケア市場が熱を帯びている。化粧品OEMメーカーの話では、ノンシリコン系・スカルプケア系のシャンプー、毛髪をいたわりながら植物色素で優しく染め上げるヘアカラートリートメントが受注アイテムの上位という。毛髪・頭皮を身体の一部と考え、内側からのケアをコンセプトとするヘアケアサプリメントの開発も活発化。最近の傾向として、毛髪・頭皮の健康を意識した商材がトレンドとなりつつあるようだ。


■シャンプー、ヘアカラートリートメント人気


一般的に頭髪はおよそ10万本といわれ、発毛してから成長を続けた髪は、自然と脱毛し、再び新しい髪が生える。このヘアサイクルは、男性の場合は約2~ 5 年、女性の場合は約4 ~ 6 年周期とされている。ただ偏った食生活、運動・睡眠不足といった生活習慣の乱れ、加齢やストレスなどにより、ヘアサイクルのバランスが崩れると、十分成長しきれない髪が増え、薄毛・脱毛が進行することになるという。現代人の多くが薄毛に悩まされるのは、これら生活環境が要因といえる。各調査から薄毛人口は4,000万人を超えるといわれ、男女を問わず、今後も増加傾向にあるとされている。


こうした中、市場には様々な毛髪・頭皮ケア商材が流通している。代表的な商材は、シャンプー・リンス・トリートメント、育毛剤や染毛剤など。ヘアケア化粧品を得意とするOEMメーカー各社への取材によると、最近の人気受注アイテムは、テレビCMなどで大々的な宣伝を行ないヒットしたノンシリコンシャンプーやスカルプケア系の薬用シャンプーに倣った製品の受注が多いという。またヘアカラートリートメントの受注も近年伸長しているという。背景には、高齢化社会という一面もあるが、むしろ従来の染毛剤のような手間が掛からず、毎日のシャンプー後にトリートメントしながら染毛できる利便性の高さが受けているもようだ。


■トータルケアでさらなるチャンス


市場全体の流れを見ると、近年は薬用成分を配合したシャンプーや髪に良くないといわれる成分や添加剤を排除した自然派志向のシャンプーなど、単に汚れの洗浄だけでなく、毛髪や頭皮の健康までを意識した商材が多い。髪に栄養を与えながら植物色素で優しく染めるヘアカラートリートメントなども同様だ。さらに最近は、毛髪や頭皮も身体の一部という見方が浸透してきている。このため、身体の内側から毛髪に良い環境を整える意味で、サプリメントによる体内からのアプローチにも注目が集まっている。昔から髪に良いと言われる海藻類をはじめ、水素など抗酸化成分、成長因子を含むプラセンタ、E型コンドロイチンなど、食品素材を用いた育毛サプリメント、ケラチンやコラーゲンなどを配合し、肌・爪・髪の美を訴求するサプリメントなど、ヘアケア用サプリメントの開発も活発化。毛髪や頭皮と身体全体の健康とがリンクしつつある。


毛髪・頭皮ケア商材の市場規模は、経済産業省の化学工業統計によると、頭髪用化粧品の内、整髪剤を除くシャンプー、リンス、ヘアトリートメント、ヘアトニック、染毛料の5 品目を合わせた出荷金額は2012年で約3,270億円。一方、医薬部外品の動向は、厚生労働省の薬事工業生産動態調査によると、薬用シャンプー・リンス、育毛液剤、染毛剤の4 品目を合わせた生産金額は2011年で約1,470億円。双方を合わせると約4,700億円の市場となる。さらに近年開発の進むヘアケアサプリメントが加わり、今後は内外からのアプローチによる「トータルケア」をキーワードに、さらなる市場拡大が見込まれる。


健康産業新聞1502号(2013.10.9)より一部抜粋

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