2013年8月21日
胃腸サポート食品 ストレス、食生活の変化で増す重要性

胃腸のトラブルに悩む現代人は少なくない。胃腸薬はもはや一般用医薬品の売れ筋1、2位を争うカテゴリーとなっていることからもわかる。胃腸は毎日、大量の食物を消化・吸収するだけあってトラブルも少なくない。その理由は暴飲暴食や冷え、ウイルス・細菌などだが、近年はストレスにより胃腸を壊すケースが顕著となっている。がんなどの重大な疾病につながるのを防ぐためには、日頃から健康な消化器を維持することが必要。米国では消化器系の健康を意味する“ダイジェスティブヘルス"商材が浸透しており、穀類や食物繊維などが再評価。日本でも食生活の変化やストレス社会を背景に、胃腸サポート食品の重要性が再認識され始めている。




■社会人の半数が胃腸の不調に悩み
養命酒製造が、このほど発表した「ビジネスパーソンのストレスと胃腸不調に関する実態調査」では、20~50代のビジネスパーソン1,000人のうち半数が胃腸の不調に悩んでいることが分かった。ビジネスパーソンの胃腸の不調の原因を見ると、1 位は「ストレス」(85.8%)、2 位が「睡眠不足」(54.8%)、3 位が「不規則な生活」(43.1%)となっている(複数回答)。原因として、ストレスに加え、日常の生活時間の乱れなどがあがっているが、胃腸の不調は数々の病気の原因となる。例えば慢性胃炎は、胃がん発生のリスクを高めることが指摘されている。毎年5 万人の日本人が胃がんで死亡していることから、たかが胃炎とも言っていられない。また食生活の欧米化で大腸がんも増加しており、男女ともに罹患数は2 番目。臓器別のがん死亡者数は女性のトップだ。

多忙な現代人のライフスタイルを変えることはたやすくないが、胃腸薬への依存は根本的な問題解決にはならない。素材メーカーの担当者は「今後は疾病に対しての治療を目的とした医薬品と、日ごろから胃腸をケアしたいと考える人向けの健康食品というように使い分けが進むのでは」と市場拡大に期待を寄せる。




■オリゴ糖、乳酸菌などの機能に脚光
腸の健康を維持する素材はオリゴ糖、乳酸菌、ビフィズス菌、食物繊維、ビール酵母、難消化性デキストリン、サイリウム、イヌリン、ゴボウ茶など多数流通している。近年、ピロリ菌に有用なLG21菌のほか、プロバイオティクス、プレバイオティクスに関する消費者認知が向上。整腸作用はトクホの定番にもなっている。先月行われた「第17回腸内細菌学会」でも腸内細菌の新たな機能性が多数報告されており、同分野は継続して活発な研究が行われている。

日本製紙ケミカル事業本部は、樹木由来セルロースを酵素分解することで得られるセロビオースを主成分とする難消化性のオリゴ糖『サンセロビオ®』を供給。植物乳酸菌との相乗効果を見込んだ処方が増えている。著しい便秘症の女性を対象とした試験では排便日数・回数とともに排便量が大幅に増加したという結果が得られている。素材自体が低吸湿のためハンドリングに優れ、酸や熱に安定で加工処理に適している。ヤクルト薬品工業は、ガラクトオリゴ糖を使用した『オリゴメイト』を展開。乳酸菌とビフィズス菌の両方に資化性をもち、2 ~ 5 g で腸内環境改善効果が見込めるのが特長。2010年にGRAS認証を取得したほか、昨年はコーシャ食品としても認められた。また胃の不定愁訴やピロリ菌に対する作用が報告されるオキナワモズク由来の『ヤクルトフコイダン』も供
給している。ドクターセラムは東京農大の長島孝行教授と共同開発したサプリメント『セラム-シルクフィブロン』を販売。シルクフィブロインを主成分としており、便秘予防も期待できるという。1 包10gのゼリーで防腐剤を一切していない。OEM供給にも対応し、オリジナルの味を提供できる。







健康産業新聞1490号(2013.7.10)より一部抜粋
お知らせ:次回の健康博覧会で「腸内環境」の重要性をセミナーや企業展示でわかりやすくお伝えする予定です。

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