2013年5月16日
生活者の認知が拡大 機能性食品摂取による免疫サポート

生体の重要な防御システム「免疫」。この数年の新型インフルエンザやノロウイルスなどの流行は生活者の免疫に対する認識を急速に高めている。先月の「健康博覧会2012」セミナーでも腸内環境と免疫に関するセミナーが複数行われ、どれも満席。関心の高さを伺わせた。




■生活者の認知拡大、抗インフルが契機に
生体の重要な防御システムでウイルスなどの、侵入を防ぐ免疫システム。健康食品業界では、プロポリスや姫マツタケなどの免疫対応機能に着目し提案を行ってきた。そしてこの数年、免疫サポートを意識した商品が着実に動き始めてきている。

契機は、4 年前の新型インフルエンザの流行。当初のワクチン不足やワクチン接種に抵抗感を持つ生活者が、プロポリスやローヤルゼリー、ラクトフェリン、プロバイオティクス製品などに着目。その予防対策商品として高齢者を中心に購入され、通年を上回る売上を示すメーカーも出た。これを機に売り上げがアップし、リピーターを獲得したケースも少なくない。「新型インフルエンザをきっかけに商品を摂取したところ、風邪をひかない、体調が良いなど、その効果を体感。以後、健康維持のために継続するケースもある」と説明する企業は多い。あるメーカーでは「免疫力というと難しく聞こえるが、風邪をひかない、ひいても軽く済むなどを免疫のひとつの指標とする消費者も少なくない。こうした潜在的な市場は意外に大きいのではないか」と見る。「最近では、中国で新たなインフルエンザが流行し始め、その拡大が懸念されている。皮肉にも、こうした報道がされると商品に関する問合せが増えてくる気がする」とある最終商品メーカーは言う。実際、昨年、明治の『ヨーグルトR -1 』がインフルエンザ予防に効果が期待されるとTV番組で紹介されことから売上が急増し、品薄状態になったことは記憶に新しい。以降、乳業メーカー各社も機能性ヨーグルトを相次いで発売した。健康産業新聞が今年行った乳酸菌関連メーカーへの調査では、2012年4 月~2013年1月までの乳酸菌市場は、昨年対比で5 % ~ 8 % の伸び率で市場規模は、3,000億円を超え、さらに機能性ヨーグルトや、乳酸菌サプリメントは堅調に推移し、市場はまだまだ成長の勢いを見せている。




■健康書籍や学術研究も免疫に着目
機能性研究としては今年に入り森永乳業が長崎大学・大学院医歯薬学総合研究科・感染病態制御学分野・教授の森内浩幸氏などと共同で「ラクトフェリンのノロウイルス、ロタウイルス感染胃腸炎に対する効果について」をテーマに研究成果を発表。このほか、乳酸菌を中心とするプロバイオティクスでも、新型インフルエンザ流行以降、この関連の機能性研究が続々と行われ、各学会などでも多数の演題が発表されている。
米国市場でも、「SARSや鳥インフルエンザ、新型インフルエンザ流行を契機に、この数年で免疫に対する意識が高まり、チェーン系サプリメントストアの店頭に“ immunity(免疫)”のコーナーが設けられるようになった」とビタミン各種のグローバル展開を行うD S Mニュートリションジャパンはいう。実際、先月に米国で開催された米国最大の健康・自然食品の展示会「ナチュラル・プロダクツ・ウエスト2013」では、関係者が今後サプリメント分野での注目すべきジャンルとして免疫を挙げており、免疫関連商材の出展者数も年々増加傾向にあるという。国内でも、様々な観点から免疫力を高めることを示唆した健康書籍がベストセラーになっている。好例としては自律神経研究の一人者・小林弘幸氏の『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』がロングセラーになり、その後、「免疫力」などをキーワードにした健康書籍ブームを呼び、免疫に対する消費者認知を高めた。
業界各社は、異口同音に「生活習慣を含めたトータルな健康管理の上で、腸内免疫や免疫力が重要なことが消費者に着実に浸透している。訴求ポイントをどう置くかなどを検討し、利用者の裾野を着実に広げていきたい」としている。




健康産業新聞1479号(2013.4.17)より一部抜粋

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