2013年5月9日
口腔ケア商材拡大基調 新たなトレンドは口腔内細菌を殺菌するのではなく…

歯は健康長寿のバロメーター。国をあげて健康長寿に向けた取り組みが推進さている中、8020運動(80歳になっても20本以上自分の歯を保とうという運動)をはじめ、歯を含む口腔内の衛生や健康に対する取り組みも活発に行なわれている。また最近の研究では、歯周病菌が心筋梗塞や糖尿病など生活習慣病とも密接な関係にあるとされ、日常の口腔ケアの重要性が叫ばれている。こうした中、口腔ケア商材の市場も拡大基調にある。




■口腔プロバイオティクスが人気傾向
口腔ケア食品の市場では、キシリトールブームは落ち着いた一方、最近は、ラクトフェリンや乳酸菌などが人気となっている。従来の口腔ケアは、口腔内の細菌全てを殺菌して、口腔内の健康を維持する考え方だったが、近年は口腔内の善玉菌を増やして細菌叢のバランスを保つことで、口腔内の健康を維持するプロバイオティクスが浸透し始めている。実際、先月開催の米国の自然食品展示会「ナチュラルプロダクツエキスポ・ウエスト」でも、米国でプロバイオティクスに注目が集まっている様子がうかがえ、口腔内も例外でなかった。米国での口腔プロバイオティクスのトレンドを反映してか、国内でも昨年来、同様の素材提案が進んでいる。
トレードピアでは、世界的な口腔プロバイオティクスメーカー・ブリステクノロジー社の製造した唾液中に存在する乳酸菌を培養し、虫歯に関わるバクテリアに対し、強い抗菌作用を有する『BLIS M18』と、口腔内の免疫力向上作用を有する『BLIS K12』の2 種類の唾液連鎖球菌を、新たな口腔ケア素材として提案中。発売間もないが、「新規性」「体感性」「独自エビデンス」が評価され、チュアブル、タブレット、粉末タイプのマウスウォッシュ製品など、複数の商談が進行中という。兼松ケミカルでは、NZ産乳由来の『IDP™』を昨年から本格展開。同素材は、乳清より分離された陽イオン性タンパク質画分で、ラクトフェリンやラクトペルオキシダーゼを含むタンパク質の混合物。口腔内に存在する悪玉菌を選択的に殺菌する点を特長とし、ヒト臨床試験で口臭改善効果が確認されている。その他、トータルヘルスコンサルティングでは昨秋から、米国デンマット社製で、独自の乳酸菌技術で開発した特許成分「PCA-5」を配合し、口腔内の虫歯菌や歯周病菌など悪玉菌のバイオフィルムの集合体を分解し、歯表面から分離することで口腔環境を整えるマウスケア製品の輸入販売を開始。先月の健康博覧会で業界に初披露した。(株)シー・アイ・バイオは、沖縄県産サトウキビ由来の環状オリゴ糖サイクロデキストラン(CI)を原料に、産学官連携でCIの歯垢・口臭抑制効果を実証の上、開発したスプレー式液体歯みがき『デントケアはちゅら』を昨年発売。効果の高い口腔ケア製品として、(社)沖縄県歯科医師会から推薦状も得た商品として展開している。




健康産業新聞1478号(2013.4.10)より一部抜粋

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