2019年5月22日
特集【鮫肝油】 新漁場増え、供給体制は安定

 鮫肝油は、漁師達が健康維持のために古くから飲用していた。ヘミングウェイの代表小説「老人と海」の一文には、主人公の漁夫が鮫肝油を毎日飲む様子が描かれている。健食業界では、伝統マリーン素材として長年利用されており、その多くを海外から調達している。昨年の輸入量は約1,000t。近年は、原料サプライヤーによる新たな漁場開拓が実り、オマーン、アラブ首長国連邦、モロッコ、モザンビークなど、中東、アフリカ地域での鮫の捕獲量が安定、各社ある程度の在庫を確保しながら活動できる状態にある。

 原料は、鮫肝油から抽出・精製した高純度タイプのスクワレンや、スクワレン以外のアルコキシグリセロールなど特定の有用成分だけを抽出した原料、またスクワレンのみならず肝油に含まれるその他の有用成分を生かした生肝油タイプの原料などがある。スクワレンを水素添加して得られるスクワランは、化粧品向けの原料に使用されている。

 原料相場はキロ当たり、スクワレンが4,000~5,000円台後半。スクワランが3,000~4,000円台後半。今後の見通しとしては、原油高や発展途上国の経済・生活力が向上し、漁師の賃金水準も上がっていることに加え、世界中で自国領域での資源保護の動きが強まっていることなどから価格がすぐに下がる可能性は低いという見方が大勢を占める。国内では、沖縄近海、静岡駿河湾などで捕獲した深海鮫の鮫肝油がある。

 末端製品は、製造法に伴いスクワレンをはじめとした高純度タイプ、生肝油タイプと大きく分けて2種類の製品群が流通する。免疫サポート、肝機能サポートといった訴求点のほか、血流改善や、コレステロール、中性脂肪、脂質代謝改善作用などの研究報告もあり、生活習慣病予防に観点を置いた提案もみられる。価格は、高純度タイプが2,000~5,000円前後、生肝油タイプが1~3万円前後だ。つづく

 


詳しくは健康産業新聞第1668号(2019.5.15)で
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