2019年5月21日
特集【夏の“冷え”対策】 温活市場2000億円超に成長

 近年、健康・美容意識の高い女性層を中心に、日常生活で積極的に体を温めることを推奨する“温活”が、健康的なライフスタイルの1つとして定着。さらには、夏場の温活にも注目が集まっている。冷え研究の専門家は、以前から「本当に怖いのは“夏の冷え”」と警鐘を鳴らしてきた。その理由は、夏場は気温が高いことから、クーラーの過剰利用、肌の露出が多い服装、冷たい食品・飲料の過剰摂取――など、多くの人が冷えに対して無防備になるからだ。

 夏場に体を冷やす行為を繰り返すことで、秋口から風邪を引きやすい、痩せにくいなど、様々な体調不良を引き起こす原因になるという。実際、夏場でも冷えを感じている人は少なくなく、民間企業の実施した調査では、特に女性の約8割が夏場でも冷えを感じているとの結果も見られる。こうした中、ここ数年で夏場にも温活を実践する人々が増加傾向にある。

 現在市場に流通する冷え対策(温活サポート)商材には、マッサージ器や電位治療器、温熱治療器、磁気治療器などの「家庭用医療機器類」をはじめ、温熱ドームや温熱マット、足温器などの「家庭用健康機器類」、ユニクロの『ヒートテック』に代表される温感肌着、重ね履き靴下や腹巻き、サポーターなどの「温感衣料品類」、入浴剤・浴用化粧品類、水素浴装置や人工炭酸泉製造装置などの「家庭用浴用商材」といったノンフーズ商材に加え、ショウガや高麗人参、ビタミンE、ヒハツ、ヘスペリジンなどの温感素材や血流促進に有効な素材を配合したサプリメントや加工食品まで幅広い。

 温活サポート商材全体の市場規模は、本紙推計で2,000億円を超える一大市場を形成している。なかでも最近では、重ね履き靴下や腹巻、温熱マットなどは、「むしろ夏場の方が、売行きが良い」との声も聞かれるなど、これまで秋・冬が中心の季節限定商材だった温活サポート商材が、今では年中売れる商材へと成長を遂げている。

 また、温熱に伴う「ヒートショックプロテイン(HSP)」の生理作用にも注目が高まっている。HSPとは、熱ショックタンパク質とも呼ばれ、入浴や温熱療法によって体内に増加するタンパク質のこと。傷付いた細胞の修復、ストレスから細胞を守る、白血球(リンパ球)の増加やNK細胞の活性化――など、様々な作用が確認されているほか、乳酸の産生抑制作用もあることから、トップアスリートの間では、以前から運動前後のボディメンテナンスやリカバリーなどのコンディショニングを目的に、全身加温が導入されてきた。

 最近では、家庭で手軽に体内のHSPを増やせる入浴方法などがメディアでも紹介され、HSPの一般認知度も徐々に高まっている。ほかにも最近の研究では、温熱による脳機能の改善や抗うつ効果、運動器の機能向上などのデータが報告されており、未病対策、介護予防、健康寿命の延伸などの観点からも温活に注目が集まっている。つづく




詳しくは健康産業新聞第1668号(2019.5.15)で
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