2019年5月20日
特集【アクティブシニアサポート】 骨・筋肉向け製品開発活発化

 わが国では、総人口に対する65歳以上の人口は3,515万人で、高齢化率は27.7%に達している。今後も65歳以上人口は増え続け、なかでも団塊の世代が75歳以上になる2025年には3,677万人に到達し、42年には3,935万人でピークを迎えると推定されている。平均寿命が男女とも80歳を超える一方、健康寿命との差は現状で10歳前後。この差を埋めるため健康寿命の延伸が喫緊の課題となっており、ロコモ、サルコペニア、フレイル対策が、介護予防を主眼とした国の施策として推進されている。

 幸いなことに、わが国には「アクティブシニア」と呼ばれる元気な高齢者も多い。アクティブシニアとは自分の価値観を持ち、定年退職後も趣味や活動に意欲的な高齢者を指す。中心となっているのは前期高齢者(65~75歳)だ。スポーツ庁の「平成29年度体力・運動能力調査」によると、65歳以上の高齢者の体力や運動能力は過去最高を記録、調査開始から20年連続で向上していることがわかった。また前期高齢者についてはヘルスリテラシーが年々高まっており、自らインターネットなどを使い情報を収集し、サプリメントや健康志向食品を購入するケースも増えている。特にネット通販における健康食品の購入に関しては50代以降から前期高齢者の利用率が高まっており、積極的に行動するシニアの増加が裏付けられている。

 こうした中、健康食品業界ではアクティブシニアをターゲットとした製品開発が活発化している。ロコモティブシンドロームを予防する素材としては、定番のグルコサミン、コンドロイチンをはじめ、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル類、ビタミンD3、ビタミンK2、エラスチン、コラーゲンペプチド、酵母類などが流通。

 高齢者の筋肉量の維持についてはロイシン高含有のアミノ酸、HMB、クレアチンや関連物質、各種プロテイン素材が有用とされている。これらはスポーツニュートリション素材として流通しているものも多く、スポーツサプリブランドの中には、アスリートやスポーツ愛好家
から得た知見をベースに、シニア層の健康維持目的で利用できるような販促展開も見られる。またサプリメントにとどまらず、手軽に摂取できるよう乳飲料や加工食品、ゼリータイプの商品まで裾野が広がっているのもこの分野の特長だ。

 健康と食品懇話会(健食懇)の調査では、月当たりに健康食品に掛けることができる費用として、年代別の最頻値は20~50代までが1,000円までであるのに対し、60~70代では3,000円までとなっている。ヘルスリテラシーが高く、人口ボリュームも多い前期高齢者の支持を得ることは、健康寿命の延伸に加え、医療費や介護保険費抑制の実現にも近付ける上、産業界にとっても大きなビジネスチャンスとなる。つづく



詳しくは健康産業新聞第1668号(2019.5.15)で
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