2019年5月13日
特集【プロポリス】 ライト層向けの提案活発化

 プロポリスは、古くからの食経験による安全性と有用性を併せ持つ素材として認知されてきた。その豊富なエビデンスを背景に、代替医療分野でも利用され、多くの研究論文が発表されている。昨年は、ヒト試験で世界初となる実証報告も。12ヵ月以上のプロポリス摂取が、認知機能の低下を防ぐことが示された。同試験では、認知機能低下を招くとされる低酸素環境の条件下において健常な高齢者を対象に検証。プロポリス投与群では、認知機能の全体像を把握する検査値が有意に改善されたという。

 「ヒト試験での有効性が確認されたプロポリス研究例を集め、正しい情報提供を行っていくことが必要」と話すのは、静岡県立大学食品栄養科学部の熊澤茂則教授。健康被害が出ることに細心の注意を図りながら、ヒト試験での有効性を示す研究例を集めていくことが重要という。動物レベルの試験例が多かったプロポリス研究については、「健康被害防止のためにも、業界が一体となってプロポリスの情報を供給していくことが必要」という。

 日本で流通しているプロポリスは、ブラジル産がシェア80%以上。なかでもブラジル南東部に位置するミナスジェライス州のグリーンプロポリスは、多くの学術論文から抗腫瘍・抗潰瘍・抗炎症・抗真菌症・抗菌作用などが知られている。こうしたなか、「口腔内細菌に対する成分や作用機序」に着目した研究成果が発表された。ブラジル産グリーンプロポリスのエタノールエキス(EEP)とその分画物および主要成分の口腔内細菌に対する抗菌作用を評価した結果、「う蝕関連菌はEEPに対して感受性は示さなかった」としている。

 現在のプロポリス市場は、シニア層を中心に長期的に利用する愛好家が多いこともあり、今後の市場の縮小が懸念されている。若年層など新たな顧客の開拓は不可欠で、各社は、新たなユーザーの掘り起こしを図るため、よりライトな商品の開発を積極的に行っている。ライトな商品の定番となったのがキャンディやのど飴で、呈味性を高めることで購入者層も子供から高齢者まで幅広い。有名のど飴ブランドでは、水面下でプロポリス配合キャンディを企画しているとの情報もある。

 このほか、インフルエンザの時期になれば、プロポリスの抗ウイルス作用から、スプレータイプなども人気商品。近年では、口腔ケアの意識が強まっていることから、プロポリス配合の薬用ハミガキの引き合いも増えている。つづく



詳しくは健康産業新聞第1667号(2019.5.1)で
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