2019年4月5日
快眠市場の起爆剤に!? 〝パワーナップ〞じわじわ浸透

 経済協力開発機構(OECD)が実施した2018年の国際比較調査によると、調査対象の31ヵ国中、日本人の睡眠時間は最も短く、OECD平均より1時間以上も短いことが明らかとなった。平成29年国民・健康栄養調査でも、1日の平均睡眠時間が6時間未満の成人の割合は、男性36.1%、女性42.1%。睡眠で休養が十分に取れていない者の割合も20.2%。昨年の流行語大賞でもトップ10に“睡眠負債”というワードがランクインするなど、日本はまさに“睡眠不足大国”だ。

 こうした中、最近話題となり始めているワードが「パワーナップ」だ。米国コーネル大学のジェイムズ・マース教授が提唱する昼間の短時間仮眠、いわゆる“昼寝”をいう。15~30分程度の短い睡眠が、集中力や記憶力、活力を回復させる効果をはじめ、ストレスの軽減や心臓病の予防に繋がるとされる研究論文が数多く発表されており、GoogleやP&Gなど世界的企業では既に、社内に仮眠室の設置や専用チェアなど睡眠商材を導入するところが増えている。

 ここにきて、睡眠不足大国の日本でもパワーナップ導入への取り組みが始まっている。特に労働人口の減少、人手不足が深刻化する日本では、働き方改革の一環としても、従業員の業務効率や生産性を高めるとされるパワーナップには各方面が注目している。

 今年1月の「健康博覧会2019」でも、アースエンジニアリングが米国で普及が進むパワーナップ専用チェアを出展するなど、関連商材の提案がチラホラと見られた。3月には全国でリラクゼーションスペース『ラフィネ』を展開するボディーワークと、高機能マットレスを製造販売するエアウィーヴが、『ラフィネ』の一部店舗で「リラクゼーションパワーナップコース」をスタートさせた。眠るための特別リラクゼーションと快眠寝具での昼寝がセットになったもので、施術15分+仮眠15分が2,160円~。

 さらにパラマウントベッドも3月18日、日本人の睡眠のあり方を考え、働き方改革や生産性向上を目指す睡眠と健康領域の新ブランド「Active Sleep」を設立、市場参入を発表するなど、にわかに盛り上がりを見せ始めている。機能性表示食品でもL-テアニン、GABA、ラフマ由来ヒペロシドなどを用いたサプリメントや清涼飲料水など90品以上が受理され、味の素の『グリナ』などヒット商品も生まれている。

 「パワーナップ」の浸透が、これら快眠サポート市場のさらなる拡大にとって起爆剤となるのか!? 今後の動向に注目される。



詳しくは健康産業新聞第1665号(2019.4.3)で
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