2019年3月28日
特集【健康酢】 TV番組が追い風、市場2ケタ成長!

 健康酢の代表格である「黒酢」は、「健康に良い」ことが広く一般に認知されており、安定した市場を築いている。現在流通する「黒酢」には、大きく2つの流れがあり、伝統製法による「鹿児島の壺造り黒酢」と、有力食酢メーカーによる量産品がある。前者は「特定農林水産物等の名称の保護に関する法律」(地理的表示法)に基づき、2015年に地理的表示保護制度(GI)の登録も受けている。生産量は少ないものの、高付加価値品として人気で、堅調な動きを見せている。

 健康食品分野で黒酢は、主に飲料タイプと、ソフトカプセルなどサプリメントタイプが流通。飲料タイプでは、定番の500mL~1Lの瓶やPETボトル、紙パック入りの希釈タイプをはじめ、タマノイ酢や伊藤園、養命酒酒造などが展開するストロー付き紙パック(125~200mL)の飲み切りタイプなどが見られる。機能性表表示食品に受理されている黒酢商品も40品目を超えている。多くが「酢酸」を関与成分に「肥満気味の方の内臓脂肪を減少させる」と表示した商品となるが、クエン酸、難消化性デキストリン、GABAなどを関与成分とした商品も見られる。

 2018年は4月と9月にTV番組で黒酢を含む酢の健康効果が取り上げられたこともあり、黒酢メーカーや、黒酢を取り扱う食酢メーカーの多くが「かなり伸びた」とコメント。アンケート調査でも前年比5~10%増との回答が多く見られた。

 一方、サプリメントでは、「鹿児島の壺造り黒酢」の濃縮エキス末や、黒酢の製造過程で得られるもろみ末が主原料に用いられているケースが多い。最終商品の動向は、えがおや健康家族など主要通販メーカーへの取材から、前年比で横ばいから微増と、堅調に推移していることがうかがえた。

 原料サプライヤーの動きは一転して順調だ。黒酢原料の販売量は前年比横ばい~10%増との回答が多く、特にもろみ末は前年比で10%前後増、なかには前年比30%増との回答も見られた。サプライヤーからは、「黒酢をメインにした新製品の案件は少ないが、スッポンやニンニクなど、他の素材と組み合わせる副剤としての需要は高まっている」「スポーツ人気を背景に、天然アミノ酸としてのニーズが高まっている」といった声が聞かれた。

 2018年は黒酢以外のリンゴ酢やブドウ酢などの果実酢も好調だった。果実酢は近年、①使用される果実の種類が増加、②ペンシル瓶などデザイン性に優れた容器を用いた商品の登場、③炭酸水で割るなどレシピ開発の進展、④カフェなどでメニューに採用――などを背景に、従来の中高年女性だけでなく、美容に関心の高い若年女性の獲得にも成功している。

 また中国で生産される「香醋」も復調の兆しが見られる。通販メーカーのやずやは、リピート客に支えられ売上は堅調とする一方、主要サプライヤーによると、既存商品の底上げや黒酢同様、黒ニンニクやスッポン、セサミン、EPA・DHAなどとの組合せ素材として需要が高まっているという。豊富な天然アミノ酸に対する関心の高まりもあって、2018年の供給量は前年比を超え、特に昨年後半から今年に掛けて、新規取引先からも原料の引き合いが増加しているとのこと。つづく



詳しくは健康産業新聞第1664号(2019.3.20)で
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