2019年3月26日
特集【アンチドーピング】 JADA新ガイドライン発表間際

 日本アンチドーピング機構(JADA)のサプリメント認証の終了を受けて、国内ではインフォームド・チョイス、NSF、BSCGなど海外のアンチドーピング(AD)認証取得製品が目立つようになった。JADAの新ガイドライン発表も目前とされる中で、国内も含めた各認証機関の動きに注目が集まっている。

 JADAは昨年末、サプリメントのAD認証業務を切り離す方針を表明。遅くとも20年中にはJADAのアンチドーピング認証マークを付けた製品は、市場から姿を消す。一方で現在JADAでは、スポーツ庁や分析機関、食品メーカーからなる「サプリメント認証制度検証有識者会議」を進め、近く認証プログラムやAD認証が最低限クリアするべき基準が明確化されたガイドラインの作成を進めている。

 会議参加者によれば「早ければ今月末、遅くとも来月中にはガイドラインが公開される見込みだ」とのこと。また「AD認証機関に対しては、製造工程から成分分析まで一貫した認証体制が求められ、世界ドーピング機構(WADA)の指定分析機関が取得を要求される国際規格“ISO17025”の取得も要求されるのでは」との声も。

 ISO17025は試験所認定と呼ばれ、製品検査や分析・測定などを行う試験所と、計測機器の校正業務を行う校正機関に対する要求事項が定められており、日本食品分析センター、インフォームド・チョイス、BSCGなどが対応している。海外認証機関の関係者は「新ガイドライン公表後、AD認証機関は国際基準に準拠した厳密なサプリメントの製造スキームの構築が求められ、アスリートの感じる不安はより軽減されるだろう」と話す。

 現在国内では、インフォームド・チョイス(IC)、NSF、BSCG、ドーピング・ガードといったAD認証プログラムを実施した製品、原材料が流通している。英国の分析機関LGC社が2007年に設立したICは、欧州では高い知名度を誇る。厳格な認証基準を設けており、これまで原材料のコンタミネーションは一度も発生していない。2016年より日本国内での展開を開始、現在まで31社・100以上の製品が認証されている。

 LGCの日本総代理店を務めるバイオヘルスリサーチリミテッドの池田秀子氏は「一昨年から問い合わせ件数は急増しており、今夏には認証取得が50社に達する見込み」とし、「原材料に関しては、今年6月を目途に新たな認証プログラムが始まり、より厳密な品質、信頼性の確保につながる見込みだ」としている。

 米国の認証機関BSCGはNFL、NCAA、MLBなどのスポーツ機関で採用される検査基準で、米国を中心に展開されている。国内ではブルボンのスポーツ飲料などが認証されている。国内のAD成分分析機関では『ドーピング・ガード』事業を展開するアトラクが、国内大手分析機関での成分分析を実施。認証取得品は60を超える。

 AD認証を取得していない企業からは「自社の責任で安全性を確認し、顧客に情報開示して納得して使ってもらえるのなら、認証はいらない」や「AD認証は2020年までの一過性のブームでは」との声も聞かれ、AD認証に懐疑的な視点もあるが、その一方で認証取得メーカーからは「国際的な規格基準に基づいたAD認証を取得することで、製品の品質、信頼性が明確にアピールできる」や「2020の先を見据えスポーツ分野に限らず利用できる」という前向きな意見も多い。

 一部のトップアスリートのみの問題ではなく、一般人も含めたサプリメント市場に広く訴求することができるか。AD認証への期待は高まっている。つづく



詳しくは健康産業新聞第1664号(2019.3.20)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら

出展資料請求はこちら
ご存知でしたか?助成金を活用した展示会出展について
同時開催展
原料調達・OEM検討も同会場で行うことができます。
Food Design Expo
PR
第10回中国国際健康食品展示会 アジアの自然・栄養健康食品展2019
IHE China
ページトップへ戻る