2019年3月8日
特集【コラーゲンペプチド】 出荷量、過去最高の5,800tに

 日本ゼラチン・コラーゲン工業組合が毎年5月に発表している同組合会員企業のコラーゲンペプチドに関する最新報告では、平成29年度の販売量は前年を1,000t上回る5,800tで、前年比20%増となった。このうち大半を占める国内の「食用」用途では15%増の4,772tと大きく伸長。驚異的なのが輸出量の急伸で、前年比55%増の901tに膨れ上がるなど、海外での需要が拡大している。

 同組合では急伸の要因について、「一昨年3月に放送されたテレビ番組効果による国内需要の増加に加え、インバウンド需要の復活、さらには東南アジアを中心とした輸出の伸張が大きい」と分析する。また昨年は、大手メーカーによる商品展開も活発化、ここ数年にない活況をみせている。

 国内での市場回復に加え、中国や東南アジア、さらには北米市場でもコラーゲンへの需要は拡大傾向にあり、特に人気の高いフィッシュコラーゲンは世界規模で原料の奪い合い状態となっている。また、ここにきて中国企業がコラーゲンペプチドの製造に新たに乗り出すという動きもあり、中国やタイなどで養殖されている淡水魚の鱗や皮など一次原料の買い占めに走っているという噂も。こうした事態が重なり、一次原料不足は深刻化している。

 国内原料サプライヤー各社では原料調達に苦慮する状態。価格についても一昨年の暮れあたりからテラピアやナマズといった淡水魚の皮や鱗の価格が急騰し、2倍以上に膨れ上がっているという。調達価格についてはもはやサプライヤーの自助努力では吸収できない水準まで暴騰しており、原料サプライヤーでは昨年一斉に値上げを敢行。キロ単価600円~1,000円の値上げに踏み切ったが、一次原料の価格上昇は尚も続いており、第2弾の値上げを余儀なくされる事態となっている。

 当面続くと予想されるフィッシュコラーゲンの原料不足は今や世界共通の悩みの種だが、そうした中でもイタリアやドイツなど欧州のゼラチン、コラーゲンメーカーの一部では供給に多少の余力があるとして、新たに日本国内への展開を進める動きも出てきている。さらに由来原料の異なる豚皮コラーゲンや牛皮コラーゲンへのシフト提案も進む。

 豚皮由来コラーゲンはフィッシュコラーゲンと比較し、「匂いや動物由来のイメージから、フィッシュからの切り替えが難しい」(健康食品メーカー)といった意見が聞かれるが、元々食品への利用実績も十分で、「豚皮由来コラーゲン特有の機能性も期待できる」という声も。価格や在庫量の点からも、今後フィッシュコラーゲンからの切り替えが少なからず進んでいくとみられる。またBSEの問題から一時期敬遠されていた牛皮由来のコラーゲンについても、古くから利用しているメーカーの継続率は高く、新たに採用するメーカーも出てきそうだ。つづく




詳しくは健康産業新聞第1663号(2019.3.6)で
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