2019年1月21日
特集【霊芝】 海外人気続く、“Japan霊芝”

 霊芝の機能性研究に従事する九州大学農学研究院の清水邦義氏は、霊芝の特長について「(β-グルカンを代表とする機能性多糖類のみならず)、300種以上報告されているトリテルペノイド類の存在にある」と話す。霊芝に含まれる多種多様なトリテルペノイド類は、異なる薬理活性を有し、様々な健康増進効果が期待できるという。

 ここ数年は、霊芝業界でも機能性表示食品に対する取り組みが始まっている。清水氏は、機能性表示食品を目指す企業を支援する「目利き調査事業」(福岡県バイオ産業拠点推進会議)にも参画しており、「霊芝は、生薬学的な視点での研究が先行してきたという歴史的背景があるため、疾病域の方を対象としたヒト試験が多い。健常者でのヒト試験のエビデンスが蓄積されることを期待したい」と話す。排尿障害については、健常者でのRCTの論文がすでに報告されており、機能性表示食品の可能性があるという。

 また、機能性表示食品を目指す上で「関与成分(トリテルペノイド類)の定性・定量分析に加え、品質を安定させる栽培技術の確立が必要」とみる。清水氏ら研究グループは現在、トリテルペノイド類の各々の機能解析とともに、霊芝の成長段階、部位における成分の違いを網羅的に解析するための分析方法などについて研究を進めている。

 霊芝の国内生産量は30~40t台とみられる。信越、北関東を中心に北海道、近畿、九州などが産地。ただ霊芝栽培に必要な原木採取者や生産者の高齢化が深刻化しており、「一定量を確保するのが年々難しくなるかもしれない」と不安を抱く事業者も少なくない。後継者の人材育成、生産者との連携強化が急務となっている。海外品では中国、台湾、韓国産などの原料が流通する。各社、菌株の種類、産地、栽培・抽出法、トリテルペノイド類などの有効成分における機能性研究、他キノコとの組合せ提案――などで差別化を図っている。

 ここ数年の霊芝市場をみると、海外での国産霊芝に対する需要が高まっている。日本の栽培・加工技術や品質管理などが高い評価を受けている。台湾や香港、カナダや米国のほか、新興国ではベトナムでの販売量が伸長している原料サプライヤーも見られる。販売メーカーからは「香港の展示会に出展する」「ネットを通じて外国人からのまとめ買いがある」「免税店での販売量が伸びている」などの声が聞かれた。

 国内では、高齢者を中心としたリピーターに支持され安定した市場を形成する。取扱事業者の多くが長年、霊芝事業に携わっており、顧客との深い信頼関係が築かれていることも大きい。また、霊芝のさまざまな健康機能が解明され、日々の健康管理や未病対策として利用が進むほか、「血流改善」「女性ホルモン」「内外美容」などを切り口に中高年女性をはじめとした女性層の獲得につながっている。つづく



詳しくは健康産業新聞第1660号(2019.1.16)で
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