2019年1月16日
【香料サプライヤーの健食戦略】「おいしさ」と「機能性」を両立

 健康食品や健康志向の一般加工食品では、機能性と呈味を両立させる商品開発において、食品の香りや味の強調・消去、嗜好性アップなどに、香料が活用されている。

 健康食品の呈味改善に不可欠である機能性香料には、食品素材の持つ独特の臭いや、加工工程で発生する加熱香、発酵臭、劣化臭といった臭いを矯正する「マスキング機能」がある。また、香りが薄い素材の風味を強めたり、食品素材が本来有している匂いを強化する「エンハンス機能」も。マスキング機能は、コラーゲンやプラセンタ、ヒアルロン酸、乳酸菌といった機能性素材を採用する一般食品・ドリンクや、DHA・EPAなどのクセのある機能性素材で活用されている。エンハンス機能は、フルーツ素材を使用したスムージー飲料や、乳酸菌チョコレート、グミなど、機能性菓子での採用が増加傾向にある。

 健康志向の高まりを受け、「減塩」や「減糖」の需要も依然として多い。肥満対策としてWHOでは砂糖に関する特別税「砂糖税」を清涼飲料水などに導入するよう呼び掛けている。昨年はイギリスが砂糖税を導入したほか、今年はマレーシアで砂糖税が導入される見通しであり、シンガポールでも現在、砂糖税の導入を含む甘味飲料の規制に関して議論が進んでいる。日本でも平成27年に発表された「保健医療2035提言書」内で「たばこ、アルコール、砂糖など健康リスクに対する課税」が検討課題の一つとして言及されるなど、今後の動向が注目されている。

 香料サプライヤー各社では、独自の調香ノウハウで開発した香料や風味改善剤などを各種ラインアップ。「おいしさ」を損なうことなく「甘味」や「塩味」を再現可能な素材の提案を活発化させている。また、「低糖」「低塩」訴求素材は、海外からの引き合いも増加傾向にある。日本香料工業会の発表によれば、ここ5年間で食品香料の輸出量・輸出金額は緩やかな成長を続けている。「主に東南アジアなどで低糖素材の関心は高い」との声もあり、現地工場でハラル認証を取得し、本格的に香料を供給する体勢を整えているケースもある。香料のノウハウを活かし、エビデンスのある機能性原料を提案する香料サプライヤーもある。

 健康食品や一般加工食品に幅広く用いられる「香料」は、消費者の呈味ニーズや健康志向の高まりにより、重要度が増している。各社の機能性香料の研究開発や、機能性素材の原料供給などを活かした商品開発から目が離せない。つづく



詳しくは健康産業新聞第1659号(2019.1.2)で
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