2019年1月15日
【クマ笹】 青汁用途で需要増、機能性表示への動きも

 国産伝統素材であるクマ笹の原料需要が伸びている。もともと漢方生薬や民間療法などで使用実績の豊富なクマ笹は、国内では、北海道を中心に、青森、新潟、京都、長野、島根、神奈川などで自生する。

 日本では抗菌・殺菌作用を利用し、古くから食品の腐敗を防ぐ抗菌・保存性の高い包装材としてチマキや寿司に用いられてきた。食品では酒、飴、饅頭などに配合されてきたほか、創傷治療、吐血、喀血、下血、利尿などに対応する民間薬としても知られる。漢方としての歴史も古く、「本草網目」ではクマ笹のことを「(じゃく)」といい、「呼吸器系、咽喉の疾患に効き、腫瘍を消す」と収載されている。

 健康食品原料として流通するクマ笹は、クマイ笹、チシマ笹、オオバ笹の3種類。その魅力は、産地や抽出法によって、オーラルケアや抗炎症、免疫賦活作用など様々な用途に応用できる点がある。抽出法には「多重分離抽出法」や「熱加水分解抽出法」「蒸煮熱水抽出法」などのほか、温度をかけず、溶剤を使用せず、強い力で押し潰す「低温高圧圧搾抽出法」や、成分ごとに時間と圧力を変えて抽出する「循環多段式加圧抽出法」などがある。健康食品に利用する場合も、漢方古来の抽出法が応用されている。

 市場では茶形態やエキスを主流に、薬系・医家向けルートや無店舗ルートでの底堅い定番アイテムとして流通。3年前に日健栄協の「青汁食品」規格基準にクマザサが公示されたことで、近年は青汁の差別化素材として採用する傾向が増加。いずれも人気の定番アイテムとして定着し、売れ行きは好調に推移している。

 クマ笹はビタミン・ミネラル・アミノ酸・葉緑素などの栄養素が豊富に含んでいるが、有効成分として着目され、研究されてきたのが“多糖体”。“多糖体”は、細胞膜損傷部と相互に親和性を有することから、細胞膜の傷ついた箇所を補強・修復する機能が示唆されている。新たなエビデンス研究も活発で、機能性表示食品の届出に向けた取り組みを進めるサプライヤーの動きもみられる。つづく



詳しくは健康産業新聞第1659号(2019.1.2)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら

出展資料請求はこちら
ご存知でしたか?助成金を活用した展示会出展について
同時開催展
原料調達・OEM検討も同会場で行うことができます。
Food Design Expo
PR
第10回中国国際健康食品展示会 アジアの自然・栄養健康食品展2019
IHE China
ページトップへ戻る