2018年10月25日
フレイル予防には「運動と栄養」が効果的

「食品開発展2018」の記念セミナー「アクティブシニアの『食と栄養』最新動向」が10月4日、東京ビッグサイト会議棟で開かれ、桜美林大学の鈴木隆雄氏が「高齢期社会とフレイル―運動と栄養による予防対策―」をテーマに講演。

 鈴木氏はフレイル(虚弱)の症状を説明した後、人口構成が急速に少子高齢化に向かう中、フレイル予防が国策であり喫緊の課題であると対策の重要性を述べた。また前期と後期の高齢者で健康度がまったく異なる点にも触れ、「3,500万人以上の高齢者のうち、少なくとも前期と後期、そして男性か女性かにより評価すべき」とした。

 さらに1990年代から現在までの高齢者の運動機能に関するデータを紹介。92年の時点と比較して高齢者の歩行速度は速くなっており、なかでも75歳以上の速度の伸びが顕著だと語った。

 高齢者のフレイルの実態を把握するための定義として、「体重減少」「疲労感」「身体活動低下」「筋力低下」「歩行速度低下」の5項目のうち3項目以上該当する人をフレイルとしているが、75歳以上で意図しない体重減少がある場合や、握力が体重の4割に満たない場合などはフレイルといえる可能性があると述べた。

 75歳を超えるとフレイルを発症する割合は急速に高まり、10人に1人がフレイルで死に至るという現状を報告。要介護や要支援の状態を防ぐために基本チェックリストの活用や、運動と栄養による取り組みの重要性を強調した。

 運動と栄養に関しては、介入試験の内容について解説。運動とロイシン配合のアミノ酸食品を併用したグループは、運動のみ栄養のみの群よりも5倍改善されたことなどを紹介した。運動と栄養の併用は大変効果的と評価した上で、フレイルは認知機能にも悪影響を与える点にも
言及。

 今年に入って話題になったカマンベールチーズの認知機能に対する有用性を例にあげながら、脳内で生産されるBDNF(脳由来神経栄養因子)の減少抑制効果の可能性について私見を述べた。




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