2018年10月18日
化粧品市場活況の裏に、深刻化する人材不足

「人手が足りない」――どこの化粧品受託メーカーを取材しても、同様の言葉が
聞かれる。受注量の急増に対し、新工場の建設や充填機など設備面の増強は進んでも新工場での人材確保、機械を動かすオペレーターの不足に悩む企業は少なくない。箱詰めや包装など単純作業を担うパートやアルバイトがなかなか集まらず、営業部や研究開発部のなど他部署の従業員がサポートに回っているという話も多く聞かれる。


大手受託メーカー代表の話では、「素材や容器の原材料、製造機器の部品メーカー等、川上でも人材不足が起きており、全てがどん詰まりで負のスパイラルに陥っている状況だ」という。各企業とも新卒のリクルーティングは積極的に行っているものの、「人材が育つまでにはある程度時間がかかる」という嘆き節も聞かれる。ある中堅受託メーカーの代表は、「工場の人材として高卒採用も始めた」とコメント。

こうした中、多くの化粧品受託メーカーでは、検査機器など省力化への設備投資を積極的に行っている。ただ多品種製造や小ロット製造が主体の受託製造という事業柄、大手企業であっても生産工程の全てをオートメーション化することが難しいという現状もある。人材不足を補うため、中国人やベトナム人、フィリピン人など外国人技能実習生の受け入れなどに着手し始めた企業も見られる。

生産キャパ拡大のため新工場や製造装置などハード面の設備投資は行いたいが、人材の確保で二の足を踏んでいるという企業も少なくない。特に昨今の好調がインバウンド需要や越境ECに拠るものだけに、「いつまで続くかわからない」「バブルが弾ける恐れもある」――など不安を口にする企業も。化粧品市場が活況の裏で、それを取り巻く多くの製造企業の経営者は頭を悩ませている。


詳しくは健康産業新聞第1653号(2018.10.3)で
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