2018年6月6日
【抗メタボ】関連食品活況 機能性表示600品に迫る

メタボリックシンドロームを要因とする死因リスクが世界的に高まっている。「死の四重奏」と呼ばれる肥満・高血圧・高脂血症・糖尿病が引き起こす動脈硬化や冠動脈疾患の患者数は年々増え続けており、厚生労働省の統計調査の最新版では死因要因として心疾患や脳血管疾患の割合が増え、合わせると1位の悪性新生物(がん)に匹敵するレベルまで膨れ上がっている。

新素材の登場や、機能性試験の取り組みなども加速しており、抗メタボ関連市場はさらなる拡大の様相を呈している。


■メタボ対策の重要性ますます強まる 死因リスク低減へ


現在国内のメタボ人口は予備軍を含めて2,000万人規模に膨れ上がっており、減少の兆しをみせるどころか、拡大を続けている。民間企業が実施した消費者調査では、脂肪が気になる部位を聞いたところ、男女ともに7割以上の人が、「体脂肪(皮下脂肪+内臓脂肪)」、特に「おなか周り」の脂肪を気にしていることが分かった。現在、ダイエットや抗メタボをターゲットとした食品市場は4,000億を突破し、対前年比でも5 %以上の伸張率で推移している。

受理数が1,300品を超えた機能性表示食品においても、586品と約半数が抗メタボカテゴリーとなっており、消費者ニーズの高さが窺える。


■肥満改善のカギを握る腸内フローラ

近年の科学技術の急激な発展により、腸内フローラの詳細な解析が進み、各病態の腸内環境の違いや傾向がわかってきた。肥満についても特有の細菌が多く存在することが判明しており、腸内環境のバランスを改善することが肥満対策に有効と指摘されている。なかでも「痩せ菌」として注目を集めているのが、短鎖脂肪酸を多くつくるバクテロイデーテス菌と、ムチン分解菌のアッカーマンシア・ムシニフィラ菌だ。


■肥満はうつ病も誘引

「糖尿病や肥満対象者は、うつ病の発症リスクが高い」という調査結果を国立精神・神経医療研究センターが発表した。調査は、約1 万2,000人の日本人を対象に実施したもので、体格指数(BMI)による分類や、メタボリックシンドローム関連疾患、食生活や運動といった生活習慣とうつ病との関連について分析した。その結果、うつ病になったことがあると答えた人はそうでない人と比較して、2型糖尿病や肥満、脂質異常症が多く、間食や夜食の頻度が高いことが分かった。

これまでうつ病の治療や予防については、薬による治療や、ストレスの対処などが重要であるとされていたが、今回の研究によって、これらに加えて栄養学的アプローチもうつ病の改善や予防に重要な役割を果たす可能性があるとし、今後継続的な研究成果が期待されている。


■近年重要視される慢性炎症対策 抗肥満とも密接な関係


腸内フローラ同様、メタボをはじめ、動脈硬化などの生活習慣病を引き起こす要因として注目を集めるのが慢性炎症。肥満と炎症、炎症とメタボは深い関わりがあるとされ、年々関心が高まっている。千葉大学大学院教授で医学部附属病院副院長の横手幸太郎氏は、「中性脂肪が増加することでLDLコレステロールが小型化し、超悪玉コレステロールに進行する」と指摘。「高血糖や高血圧、高脂血症傾向になると、白血球などの単球が血管内皮細胞より取り込まれ、マクロファージに変化し、さらにLDLコレステロールとマクロファージが結びつくことで炎症性サイトカインを増殖させる」という。


詳しくは健康産業新聞第1644号(2018.6.6)で
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